資産形成において、自身の資産の把握は非常に重要です。企業等では財務を管理する上でバランスシートを作成しています。このバランスシートは各個人の家計でも非常に有用ですのでバランスシートについて考えてみましょう。
資産をリストアップしてみる
いきなり質問ですが、あなたの財産はいくらありますか?
これから資産形成していくのだから今の資産残高は関係ないのでは?と思われる方もいるかもしれませんし、そんな簡単な質問すぐに答えられるよという方もいるでしょう。
しかし、とりあえず次の質問に答えてみてください。
- あなたが保有している資産の現在価値は?
- あなたが背負っている負債の総額は?
- 資産から負債を差し引いた純資産はいくら?
シンプルな質問だと思いますが、この質問に即答できる人はあまりいないのではないでしょうか。私も資産運用するまではあまり把握できていませんでした。資産が預金(銀行)、株・投資信託(証券会社)、生命保険(保険会社)と金融機関が別れてしまうため、どうしても管理が煩雑になってしまうからです。それに、銀行は給与振込口座や定期預金用の口座で分けると1つではありませんし、それ以外も取り扱いの利便性から増えてしまいがちです。
つまり、これらの事から多くの方が現在の自分の資産や負債の状況を把握できていないという事になります。現時点の資産管理がまともできていないのに、投資という弱肉強食の世界で成功を収めようとしているのです。
資産形成において以下の視点は非常に重要です。
- 負債の取り扱い
- 収入を増やす
- 支出を減らす
これらを総合的にコントロールし、そのために自分の資産状況を正確に知っていなければなりません。
バランスシートの作成は家計簿アプリで解決
しかし、最低でも資産や負債の種類の数だけ金融機関がありますし、銀行なら給与振込口座が会社指定だったり定期預金は別口座だったり、証券口座もNISAやiDeCoで別だったり等星の数ほどの金融機関が個人でも付き合いがあります。そんな金融機関の資産を定期的に一覧にして書き出すというのは持続可能性の観点からするとナンセンスです。
現在は家計簿アプリが発達しており、バランスシートだけでなく、収入支出の管理も出来ますので便利な時代になりました。金融機関の口座情報を自律的に取りに行ってクラウドに保存してくれるので非常に楽です。これを使えばほとんど労せずしてバランスシートの作成と資産状況把握が一発で出来ます。昔はネットバンキングも始まったばかりで口座情報の自動取得は殆ど対応していませんでいた。本当に便利になったものです。
私はマネーフォワードMEを使っていますが、世の中には他にも沢山家計簿アプリサービスがありますので気に入ったものを使ってもらえればよいと思います。