生活防衛資金を用意する

資産形成

長い人生いろいろな事が起こります。現在の生活水準の維持と心の余裕を維持するために、色々なリスクに対応できる現金を用意しておくことは非常に重要です。

転ばぬ先の杖として現金を用意する

 勤め先が倒産したり、リストラに遭う事も考えられるでしょう。病気やケガをしたり、天災等に見舞われ思わぬ出費が強いられる恐れもあります。すぐに現金が必要となるケースは常に起こりえます。

 会社が倒産しようが、クビになろうが、自分と家族の生活を守る事考えるべきです。それが私たちの重要な投資目的であるはずです。その目的を達成するためには、生活費を捻出するだけの貯えが絶対に必要です。これを生活防衛資金と呼びます。

 このお金だけはリスクのある投資に振り向けてはいけません。いつでも引き出せる銀行預金として持っていてください。

どれ位現金が必要か?

 特にエビデンスが有るわけではないですが、職を失うというリスクに対しては1年~2年程度、できれば2年の生活費の資金は用意しておきたいです。2年分の貯えがあれば、1年間は余裕をもって就職活動ができます。企業側に足元を見られずに対等な立場で交渉するためにはやはり、2年分程度は欲しいところです。

 そうしますと、今までの生活水準を落とさずに2年間暮らしていけるだけの資金を用意しなければなりません。この計算をする上で、家計簿をつけていることが重要となってきます。もし、家計簿で1ヵ月の生活資金が30万円の場合720万円となります。40万円であれば960万円です。

・1ヵ月あたりの生活資金が30万円の場合
     ⇒30万円×2年間(24ヵ月)= 720万円
・1ヵ月あたりの生活資金が40万円の場合
     ⇒40万円×2年間(24ヵ月)= 960万円

株式投資をする前にまず生活防衛資金を確保

 株式投資をした場合価値が半減する場合もあり得ます。このような資産にすべての財産をつぎ込んでいた場合次の株価上昇のチャンスまで落ち着いて保有し続けることができません。それに会社の倒産やリストラが重なった場合路頭に迷うこと間違いなしです。これでは株式投資はただのギャンブルと変わりありません。生活資金をギャンブルにつぎ込むのは慎むべきです。

 ただし、先ほどの計算で思いのほか生活防衛資金が大きな金額だったという方も多いと思います。実際生活防衛資金として700万円以上として計算されている方は少ないと思います。ただし、生活防衛資金が無いと少しの生活のほころびで投資どころではない状況となります。そのためもし、生活防衛資金を用意のハードルが高すぎると思うのであれば株式投資をしているフェーズでは無い方なのです。そういう方はまず支出を減らしつつ、収入を増やす事を考えましょう。

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