もう一つの目的、護国塔の見学です。
護国塔に行くために急勾配の坂を上る
可睡斎にある護国塔ですが、まずそこに上るまでにかなり急な坂を登る必要があります。
かなり年季を感じる看板です。護国塔に行くにはここから始まる急な坂を登りきる必要があります。子供の頃にも上りましたがたどり着くまでに息を切らしていたことを思い出します。傾斜角度は30度はあるんじゃないでしょうか。
何故たどり着く手段が坂しかないのか?。階段の方がよっぽど上りやすいというのに・・・
日露戦争の戦没者を祀った護国塔
坂を上り切った先には、白亜の塔「可睡斎護国塔」があります。1911年よりこの地に建てられ、袋井市を見守っています。元々は日露戦争の戦没者を祀るために建てられたものだそうです。
護国塔
「東の靖国、西の護国塔」とその名を広く轟かせている白亜の護国塔は、明治44年(1911年)建立の高さ17.1mの鉄筋コンクリート造りで、人造石流出し仕上げの円形ドームがとても美しく、青い空によく映える塔です。日露戦争の戦死者の霊を祀るために建設されたもので、設計原案を伊東忠太氏が、施工管理を佐野利器氏が担当した文化的な遺産価値があるものです。当時、国内ではほとんど施工例がなかったコンクリート造りに踏み切った彼らの先進性と決断が貴重な近代建築の慰霊碑となっています。インドのガンダーラ様式を取り入れていて、南面は花崗岩が積まれています。石段を16段登ると、塔の二重基壇上に出ます。正面入り口には柱頭の三方に馬頭を模したエンタシスの柱が左右に立ち、ドームから突き出た小屋根をどっしりと支えています。可睡斎では、毎年8月末に全国護国大慰霊祭を行っています。静岡県指定有形文化財(昭和53年3月24日)です。
引用:可睡斎 境内案内
とても美しい。子供の頃に遠足できた時はここでお弁当を食べた憶えがあります。白いドーム型のこの建物は何とも言えない魅力がありますね。私は袋井ではここが一番のお気に入りです。
この看板は昔(35年前位)からあったように思います。まぁ、当時は党の成り立ちなどには興味がなかったので内容までは読んでいなかったですね。漢字も多いですし当時は読めなかったから内容について憶えていないのかもしれませんが・・・
これは平成になってから建てられた看板です。2015年に撮影しました。何故今回行った時の写真を使わないかというと、紫外線の力で漂白されてかなり読みにくくなってしまっていたからです。
同じ設計者の建物が東京の築地本願寺らしい
伊東忠太という方が設計されたのだそう。この方の代表建築は築地本願寺とのこと。他にも東京には多くの伊東忠太設計の建築物が残っているようです。
素晴らしい遺産をもっと知ってほしい
静岡県西部地区では「法多山で厄除けだんごをお土産に買うところ」の印象の袋井市ですが、法多山以外にもこの可睡斎や油山寺、久野城跡など歴史的な遺産も多く見どころは多いと思います。その中でもこの護国塔は見た目も美しく、一見の価値があります。静岡県観光で袋井市に来るというのはなかなかマニアックだとは思いますが、ぜひ選択肢の一つにに加えていただければ幸いです。