新NISA投資方針

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火焔熊
火焔熊

あけましておめでとうございます。今更ですが、新年となったので新NISAの投資方針について考察してみます

新NISAとは

 NISAとは、決められた金額の範囲内で購入した金融商品から得られる利益が非課税になる制度です。イギリスのISAをモデルにした制度のため日本版ISAとして、略してNISAと呼ばれています。

NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。
イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAとして、NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)という愛称がついています。

参照元:金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAとは?

 2023年までは旧制度で「つみたてNISA」or「一般NISA」の選択制でしたが、2024年から両方に該当する枠が与えられて、360万円/年 1人最大1,800万円(いくつか制約あり)を無期限で運用できるという制度になりました。また、積立投資枠、と成長投資枠で下記の投資対象商品の中から選択していくようになっています。

  • つみたて投資枠
    つみたて投資枠の対象商品はつみたてNISAと同じで、長期・積立・分散投資に適していると金融庁が定める要件を満たす公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されています。
  • 成長投資枠
    成長投資枠で購入できる商品は、つみたて投資枠よりも多く、現行の一般NISAで買える商品から一部除外した商品が対象。除外条件としては、信託期間が20年未満や毎月分配型の投資信託、デリバティブ取引を用いた一定の投資信託となっています。
参照元:金融庁 新しいNISA

 しかし、360万円/年 合計1,800万円については枠について自由に配分出来るわけではなく、積立投資枠120万円/年、成長投資枠240万円/年 合計としては成長投資枠は1,200万円までしか利用できません。

 ちなみに、どうやら積立投資枠のみで1,800万円を埋めることも可能なようです。最短で15年かかる事になりそうですが。

新NISAが開始されたからと言って慌てて始める必要は無い

  資金があり詳しい人たちでは年末から準備を進めているようで、年始に一括投資をすることが美徳のように語られています。しかし、別に慌てることはありません。自分の準備が整ったときに始めればよいのです。早くやったら新NISAの枠が増えるわけでもありませんし、何かしらの優遇が増えるわけでもありません。

 投資によって得られる果実はいかに長い時間資金を市場のリスクに晒すことができたかで決まるとも言えますから、確かに少しでも早い方が有利という考え方は分かります。ただ、そんな事よりも長く資金を預ける覚悟をしっかりと決めておくことの方が長期の投資では100倍大切です。

 ちなみに私もまだ、つみたて枠のクレカ積み立て部分しか設定できていません。覚悟というよりはものぐさな性格のせいですが。

枠がどうのこうの気にするのは一部の趣味の人だけで良い

 私は成長投資枠だとかつみたて投資枠だとかを気にする必要性があるのは日本の人口でもごくわずかだと思っています。なので成長投資枠にもつみたて投資枠の商品で投資すればよいというスタンスです。

 長期で個別株等で市場平均以上の成績をあげられる人は殆どいません。WEBではたくさんいるように見えますが、生存者バイアス等もあり後から見るとそう見えてしまう罠です(ここ10年以上相場も良かったのでラッキーマンも多少混じっているかもしれませんが・・・)。少数の成功者の裏で多くの人が株価のうねりの中でドロップアウトしてしまっているのが現実です。

 また、一部の天才で結果を出している人ですら寝る間を惜しんで株式投資のために時間を費やしているという事実も忘れてはいけません。仕事をしている普通の人にとってはこんなもの両立できるはずがありませんので、正直無縁な話なのです。

投資が趣味でなければオルカンかS&P500連動投資信託で良い

 X(旧twitter)やWEB界隈ではそら債券だぁ、そらインド株だとか色々騒ぎ立てていますが、投資が趣味でもない限りあまり気にすることはありません。我々が注目すべきは株式は長期的に見れば有史以来ずっと成長し続けていて、その株式の主人公は長い間今に至るまでアメリカであるという事実です。

 それを踏まえればどこに資金を置いたら良いかは自明の理で、オルカン(米国株6割以上)かS&P500連動投資信託である事が分かります。ちなみに私はS&P500連動投信で行こうと思っています。

 細かい事をやったところで当たるも八卦当たらぬも八卦です。投資が楽しめる人だけがやればよいと思います。

何も考えたくなければオルカン一択

 私はS&P500連動投資信託で良いと思いますし、万が一アメリカの成長性に期待が持て無くなればその時に乗り換えればよいと思いますが、それも面倒くさいと言う事であれば、オルカンにすればアメリカ以外の国が強くなっても勝手に覇権企業の株式を取り込んでくれるので安心です。

投資は余裕資金で

 新NISAにどのくらいの資金を投入すべきかについてですが、新NISAも投資ですので余裕資金以外の下記のような資金は投入してはいけません。

  • 生活防衛資金
  • 使用予定がハッキリしている資金(学資資金など)
  • 借金等をして得た資金

この資金を使用してしまうと冷静な判断ができなくなります。何より日常生活においても株価が気になって仕方がなくなり、仕事もプライベートも十分に集中や楽しむことができなくなります。絶対にやめましょう。

居心地の良い立ち位置で投資を

 私が投資を好きな理由は居心地の良さです。株式投資は上司などに指図されることも無く自分の意志でポジションを決定し、自分でその選択の責任を取る事が出来ます。そしてファンドマネージャーのようにスポンサーに現在の状況を細かく説明する必要もありません。最終的に長期投資で資産が形成できれば良いのです。私はこの居心地の良さが長く投資を続けてこられた理由だと思っています。

 ただし、居心地の悪い投資を続けていると、日々の株価の動きが気になり、現在のポジションに満足できないため売買回数を増やす事となります。すると自分の欲望や恐怖と戦う回数が増え、判断が増えることで疲弊し、正常な判断ができなくなって高値で資産を買い、安値で自身の資産を売り飛ばすという事が起こってしまいます。そして最後には資産は増えずにストレスだけ残る事も珍しくありません。なのでまずは小額から初めて自分の居心地の良い投資割合を見つけて投資を続けて経験値を増やしていく事が資産形成において成功の再現性が高い戦略となると思います。そうすれば大多数の方は長期のインデックス投資に行きつくのではないでしょうか。

 それでは、皆様お良い投資が出来ますことをお祈りしております。

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