本日はコストコ浜松倉庫店へ行ってきました。このような広大な土地がどのように開発されていったのかを少し調べてみました。
この地は昔、紡績会社東棉紡績浜松工場が操業していた
今はコストコで賑わっている浜松プラザですが、ここには昔紡績会社の東棉紡績浜松工場が建っていたようです。この工場では混紡綿糸やポリエステル混紡糸を生産していたのですが、発展途上国等との競争に勝てず撤退。最盛期は2000人の浜松の雇用を支えていた軽工業が1984年9月に65年間の歴史に幕を閉じました。
【東洋紡績】
引用元:浜松市立中央図書館/浜松市文化遺産デジタルアーカイブ 繊維産業 688P
東洋紡績浜松工場は昭和六十年に閉鎖した。東洋紡は大正九年に、地元の紡績会社・浜松紡績を買収し、進出してきた企業である。戦時中には軍需品(軍服や軍用品の縫製など)の生産をしていたが、浜松大空襲で被災し、昭和二十六年に復興した。戦後は最先端機器を備える工場として浜松の繊維産業の隆盛を支え、最盛期には従業員数は約千二百人以上を数えた。
2000年11月30日に浜松プラザが開業
東棉紡績浜松工場が撤退してこの地は16年後に再開発され、ショッピングモールとして浜松プラザが開業しました。ちなみ航空写真から確認するに、再開発が決まるまでは東棉紡績浜松工場の建屋は割と残っていたようです。古い工場跡がずっと残っているよりも新しい商業施設が誘致され町に活気が戻って良かったと思います。
ちなみに下記航空写真は左の東棉紡績浜松工場操業当時の写真で、右は再開発された後のイトーヨーカドーがまだあった頃の浜松プラザ周辺の航空写真です。当たり前ですが土地の形は変わらず工場がショッピングモールに生まれ変わっています。
しかし、この浜松プラザも順調とはいかず、当初はダイエー、イトーヨーカドー、ゼビオ、アカチャンホンポで計画されていたものの、ダイエーが経営悪化により計画より撤退します。またその後も2001年8月31日に宮竹サティが撤退。2005年6月24日にイオン市野浜松ショッピングセンターが開業し、競合店の進出により売り上げが低迷していく事になります。
2015年1月イトーヨーカドー撤退
そしてついに、イトーヨーカドーも2015年1月18日に撤退することが決まり、施設も10年以上経過した浜松プラザは厳しい状況になっていきます。そのような中2015年11月18日の新聞でイトーヨーカドーの跡地に出店予定との報道がされ一気に浜松プラザに注目が集まる事となります。
イトーヨーカドー撤退からコストコ建設までについては「浜松つーしん」さんが詳しいので興味がある方は下記を参照してください。
2017年9月にコストコ浜松倉庫店開店
ついに2017年9月にコストコ浜松倉庫店が開店します。当時は倉庫店よりも先にガソリンスタンドが開店し、賑わいを見せていました。ちなみに私がガソリンを入れたときには開店記念で保冷バッグを貰いました。
コストコはガチでガソリンが安い
また、コストコのガソリンは大変安く、レギュラーで¥157/L(2023/12/26当時)です。他でも安くて¥169/Lといった具合で他店で追随できるガソリンスタンドはありません。多分ガソリン代だけでも会費をペイできると思います。しかもマスターカードであればポイントもたまるので恐ろしいです。
今でもコストコはお客さんでいっぱい
浜松倉庫店開店から早くも6年以上経ちましたが、今でも多くの人が県内外からコストコに来ています。私は平日にしか行きませんがそれでも人がガラガラといった状況になったのを見たことがありません。休日は駐車場を見つけるのもやっとといった状態です。この先も静岡県内にコストコが出店しない限りはこの混雑具合は変わらないと考えられます。
遠江が賑わっているのはとても良い
このところ景気の悪い話しかないので、浜松にこのように賑わいのある店があるというのはとてもうれしい事です。今後もコストコに負けないような集客力のある店舗が浜松に誘致されることを期待しています。