レイモンハウス元町店へ行きました

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火焔熊
火焔熊

函館は、港だったため多くの異国文化が伝来しました。その中に、ハムやソーセージなどもあったのですが、今回はそのハム・ソーセージで「胃袋の宣教師」と言われたカール・W・レイモンさんの博物館を併設する元町店に行ってきました。

カール・レイモンは日本でハム・ソーセージを作り続けた人

 北海道以外にいるとあまりなじみが無いのですが、カール・レイモンさんはオーストリアの食肉加工職人の家に生まれ、ヨーロッパ各地で修業を積まれ日本にハム・ソーセージの店と工場を開業、函館でのハム・ソーセージ文化を確立していった人なのだそうです。当時は食肉文化が日本にはなじまず、なかなか苦労されたようです。しかし、函館に寄港したドイツ軍艦からの大量受注により資金繰りが好転1933年に大野町に大規模な工場を建設するに至ります。

第二次世界大戦に翻弄され、すべてを失った

 戦争により大野町の工場についても強制買収を受け、渡された5万円をもとに元町に自宅を購入したそうです。それが今でも残っており見ることができます。

それでも諦めずにハム・ソーセージ作りに専念した

 強制買収以降、戦中はハム・ソーセージの生産は行えていなかったようですが、戦争が終わって3年程たった1938年ハム・ソーセージの生産を家の隣の工場で再開されたようです。今でも建物は残っており、1Fはお店(イートインも可)、2Fはカール・レイモン歴史展示館として営業しています。ちなみに2Fのカール・レイモン歴史展示館は無料で見学できます。

ホットドッグが本当に美味しい

 私は店内でチューリンガードッグをいただきましたが、ソーセージがとても美味しくてびっくりしました。これで税込500円は安すぎます。採算採れるんですかね。もっと値段を上げるべきだと思います。戦争による理不尽さを経験しながらもこれほど美味しいソーセージやハムを日本で作り続けてくれたカール・レイモンさんには感謝の一言です。

工場見学も無料でできる

 どうやら鈴蘭丘町にある、函館カール・レイモン工場では工場見学もできるようです。今回私は時間の関係で行きませんでしたが、こちらではカール・レイモンの再現ビデオや、愛用していたスモークハウス、カッターなどを見ることもできるようです。

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