株式投資は適切な所へ長期的におけば資産増加の再現性があったことが示されています。ただし、前にも述べていますが、下がるときには半額になる事もあり得ますのでそれを乗り切る覚悟とシステムづくりも必要となります。
投資に値する資産を理解することが重要
そのために適切な所とはどこなのかという事を理解しておくことは非常に重要です。それを見分けるカギは単刀直入に言いますと資産増加のエビデンスが有るか無いかです。
S&P500は株価の上昇について過去140年以上の実績がある
下記はアメリカを代表する指数「S&P500」の1871年~2023年の価格推移です。「S&P500」は米国企業を幅広く代表する500の企業が採用されている株価指数です。日本だと「日経255」や「TOPIX」ですね。
出典:www.multpl.com「S&P 500 Historical Prices」
「S&P500」は短期的にはギザギザ上下しているものの、長期的には右肩上がりである事に気づくと思います。米国株はエビデンスを積み重ねており1957年以来S&P500は10.7%の上昇率を記録しています。非常に安心感がありますね。ただし、個別株では倒産している企業も星の数ほどありますので、個別株で保有する際は注意が必要です。ちなみに他の先進国についてはアメリカほどの上昇率では無いにせよ平均値は右肩上がりです。
日本の株価は未だ33年前の最高値を超えられない
次に日本の指数日経平均株価1949年~2023年11月20日の価格推移です。
横軸は西暦(下2桁表示1949年であれば49) 縦軸は円
今年のパフォーマンスは目を見張るものがあったとはいえ、未だに1989年12月29日の38,915円87銭の最高値は超えられていません。33年前の値を未だに超えられていないのです。失われた30年というのは株価からも伺えます。
しかし、ここ10年間の伸びは著しいものがあり、これからは期待ができるのかもしれませんが少し心もとないですね。
まとめ
米国株は右肩上がりのエビデンスがあり、申し分ありません。他先進国もそれに準じた成績を収めています。日本株はここ10年は右肩上がりですがやや心もとないです。これらより、米国株のインデックス投信(ETF)または1つの国だけでは不安があるのであれば世界株式のインデックス投信(ETF)が適切な資産の置き場所と言えます。つまりこれらを長期で保有していくことが最適解となるでしょう。