イオンモール浜松市野商業圏

遠江
火焔熊
火焔熊

イオンモール浜松市野は浜松市で最大規模のショッピングモールとなります。その周辺にも杏林堂やケーズデンキ、ラウンドワン、OYUGIWA浜松市野(銭湯)など色々な施設があるため、巡っているとあっという間に1日が終わってしまいます。

この地は昔近藤紡績所市野工場が操業していた

 現在はイオンモール浜松市野店等がある商業圏となっていますが、この地は2006年まで綿糸を生産する近藤紡績所が操業していました。やはり、ここも時代の流れには逆らえず日本での繊維産業の斜陽化と共に浜松から姿を消します。こちらでは工場跡地の誘致活動を工場の撤退前から行う事で商業施設を順調に呼び込み、2005年にイオン浜松市野ショッピングセンターの開業にこぎつけます。

【近藤紡績所】
 最後まで残った近藤紡績所も平成十八年十月に浜松工場を閉鎖した。近藤紡績所は、戦後工場誘致条例適用第一号として浜松に進出し、昭和三十年代には年間一千八百トンの綿糸を生産していた。しかし、繊維産業が斜陽化する中で経営も低迷したため、工場用地を有効利用する手段として賃貸業をスタートさせた。浜松工場はゴルフ練習場に始まり、温浴施設、物販店、複合商業施設などを誘致、さらに、イオン浜松市野ショッピングセンターが誘致・建設され、平成十七年に開店した。近藤紡績所のように、浜松では工場の跡地が大型商業施設に代わるケースが増えていった。雪島鉄工所の跡地に複合の商業施設が建設され、東棉紡績の跡地にはイトーヨーカ堂を核店舗にした商業施設がオープンした。

浜松市立中央図書館/浜松市文化遺産デジタルアーカイブ 繊維産業 688P

2005年イオン浜松市野ショッピングセンターオープン

 2005年6月24日に市野ゴルフ倶楽部のショートコースの用地と近藤紡績所の遊休地を利用してイオン浜松市野ショッピングセンター(現イオンモール浜松市野)が開業します。航空写真で見ると、イオンモール浜松市野の建物の大部分がゴルフ場だったことが良く分かります。

2008年に大規模増床を行い今の姿に

 開業後3年程度経った2008年9月26日に専門店を100店舗近く増加させてリニューアルオープンを行い現在の姿になっています。当時、静岡市では駅前の商業私鉄保護のため郊外型ショッピングモールの出店の規制を行ったため、浜松市が郊外型ショッピングモールの床面積の規制を行うのも時間の問題だとの噂もあったため、この時期の増床となったのではないかと筆者は推察していますが、調べたところ、見つけることができませんでした。また、増床前の航空写真を探したのですが、あまり良い写真が無く掲載は今回断念しました。

結果として大人気ショッピングモールに

 イオンのショッピングモールは志都呂もあるため、パイを奪い合う形になるかと思われたのですが、市野も志都呂も一定数の顧客を獲得しており、人気に陰りは見られません。休日はどちらも賑わっており駐車場の確保も油断ならない状況です。一体こんなに人は何処からくるのだろう・・・。

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